ジェンダー

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私たちはここにいる

「LGBTQ」という言葉をさまざまな場で目にするようになりました。著名な当事者の講演を自治体が主催することも、最近は珍しくありません。LGBTQという言葉を知る人は、秋田県内でも確実に増えていると感じます。 その一方、誤った情報に基づく当事...
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避難所の生理用品が足りないのは、なぜ

生理といえば思い出すのは、体育の時間です。私の中学時代(1990年前後)、女子の体操着はブルマーでした。ブルマーになるたび、下着がはみ出していないか気が気ではなく、周囲の視線が気になりました。私の周りの女子はみんな、体形や肌があらわになるブ...
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女性議員のいないまちで

最近、秋田県内の男性議員Aさんと話しました。  Aさんが住むまちでは、ある公共事業が進められようとしています。Aさんはこの事業に「個人的には反対」。けれどAさんのいる派閥が賛成しているので、やむなく賛成に回っています。  まちの財政状況を考...
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女子と男子の開きは68年

〈県人寮の67%が男子専用 深刻な男女格差〉というタイトルの記事をSNSで目にしました。  「県人寮」は、地方から首都圏の大学に進学した学生を受け入れる寮。道府県の育英会が運営している例が多く、地元出身の学生のみが入居できます。ここに深刻な...
コラム

これ以上、奪わないで

DV被害当事者を支援している民間団体の講座に参加しています。講座の前半を終えて思ったのは、絶えず「新しい言葉」を得ていかなければいけない、ということでした。誰かを傷つけないために。〈※このコラムの1、2には、性暴力に関する記述があります〉 ...
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あなたは、なぜ名乗らずにいられるのか

地方紙の記者だった数年前、原稿に書くのをためらった言葉がありました。「シスジェンダー」と「ヘテロセクシュアル」です。広く知られた言葉ではないから――という理由でした。  「性的マイノリティ」「LGBT」という言葉を書く機会は年々増えていった...
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「虎に翼」ーわたしたちの物語に出会えた

なぜ、こんなに心を動かされるのだろう。NHKの連続テレビ小説「虎に翼」を見るたびに考えていました。これまで好きなドラマに抱いたものとは異なる感覚が湧いてきます。それは「味方になってくれている」という心強さのようなものです。  そう感じている...
コラム

女性は道具ではない 

「若い女性の定着が重要」「若い女性の定着回帰を目指す」—。人口減少への対策としてこのような言葉を見聞きするたび、違う、そうじゃない、と強く思ってきました。6月5日、厚生労働省が2023年の人口動態統計を発表し、秋田県は出生数が「ワースト」と...
ジェンダー

同性カップルの続柄 現時点では「同居人」のまま 秋田市と潟上市

長崎県大村市が男性同士のカップルに交付した住民票の続柄に、事実婚関係の異性カップルに用いられる「夫(未届)」と記載していたことが5月27日にニュースになりました。家族として暮らしていても、同性カップルはこれまで「同居人」と記載されてきました...
ジェンダー

「2人が幸せなら」を超えた日

「結婚に対する考え方が、若い時とはずいぶん変わりました」。仙台市に住む小浜耕治さん(61)はこう語ります。  小浜さんには男性のパートナー(79)がいます。出会ったころは「一緒に暮らせるだけで幸せ」と思っていました。しかしその思いは、年を重...
ジェンダー

性的マイノリティが地方で働くということ

地方で暮らす性的マイノリティは、就職活動や職場でどのような困難に直面しているのか。東北でのアンケート調査を基に考えるオンラインイベントが4月13日に行われました。調査から浮かび上がったのは、「男女」の性別二元論や異性愛を前提としたルールがあ...
コラム

「観光レディー」もうやめませんか

2月29日、秋田市の市政だより「広報あきた」が自宅に届きました。  表紙には「ミルハス」という秋田最大の芸術劇場で映画祭がある、という告知が載っていました。いろんな俳優や監督が秋田に来るんだな…と思いながらページをめくり、こんな募集記事が目...
コラム

「体冷やすと、子どもを産めなくなるよ」

秋田の冬はとにかく寒い。「体冷やさないようにしないと。子ども産めなくなるよ」。10代から20代にかけて、そういう言葉を何度もかけられた。記憶があいまいではっきりとは言えないが、1976年生まれの私が中高生くらいの時にはもう耳に入っていたよう...
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「痛みを失ったら終わり」 議員になって、見えたこと

先日、ある研究者に「秋田県は女性の人口流出がとても多く、研究者の間で非常に注目されている」と聞きました。そんな秋田で1月、県議会や市町村議会の女性たちがつながり「秋田県女性議員ネットワーク」を立ち上げました。  秋田県の全議員(県議と市町村...
ジェンダー

マイノリティの声に、耳をすます 3

生まれたときに割り当てられた性別とは、異なる性自認を生きる「トランスジェンダー」。その人権を傷つけるような言説がSNSを中心に起きています。たとえば秋田県内では、一部の議員がトランスジェンダー女性への偏見につながるような発信をSNSなどで繰...
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マイノリティの声に、耳をすます 2

生まれたときに割り当てられた性別とは、異なる性自認を生きる「トランスジェンダー」。その人権を傷つけるような言説がSNSを中心に起きています。たとえば秋田県内では、一部の議員がトランスジェンダー女性への偏見につながるような発信をSNSなどで繰...
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マイノリティの声に、耳をすます 1

生まれたときに割り当てられた性別とは、異なる性自認を生きる「トランスジェンダー」。その人権を傷つけるような言説がSNSを中心に起きています。たとえば秋田県内では、一部の議員がトランスジェンダー女性への偏見につながるような発信をSNSなどで繰...
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なぜ女性たちはつながるのか

秋田県内の女性議員がネットワークをつくり、1月25日に秋田市で初回ミーティングを開きました。なぜ今、女性の「つながり」が必要なのか。女性議員の声をもとに、考えたいと思います。 偏っていることに、慣れ過ぎている  まず、数字で現状を見てみます...
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秋田の女性はアクセスできない――「経口中絶薬」承認から考える

「中絶するには、手術でかき出すしかない」。私は長く、そう思い込んでいました。しかしそれは日本国内の話であって、世界では「飲み薬」によって妊娠を終わらせる方法が主流となっており、WHO(世界保健機関)も推奨しているということを最近、知りました...
コラム

女性記者と新聞 Aさんへの返信

Aさま 先日はこちらこそありがとうございました。まとまらない話をしてしまい、申し訳ない気持ちでしたが、自分の経験を見つめ直すことができました。言語化、相対化できず、いまだ悩んでいるような状況ですが、私でよかったらお答えさせていただきます。 ...
コラム

「宗教右派とフェミニズム」 記者として、自分がスルーしてきたこと

20年ほど地方紙で記者をし、その間に取材したこと、目にした事象のひとつひとつの背景に、私は目を凝らしていただろうか。発表されたもの、見聞きしたことの表層を書いていたのではないか。  「宗教右派とフェミニズム」(山口智美/斉藤正美 著)を読み...
コラム

これが秋田県民の総意? 秋田県議会の意見書否決に思うこと

これが秋田県民の総意と言えるのか? そう感じる出来事があった。  秋田県議会6月議会で、議員が提出した二つの意見書案が、反対多数で否決された。 一つは「特給法の廃止及び教職員の働き方改革の促進を求める意見書」。 もう一つは「保育士配置の充実...
さまざまな記事

「自分の体は自分のもの」 違憲判断、秋田県内の当事者の思いは

また一つ、司法による歴史的な判断が出された。最高裁判所大法廷は10月25日、戸籍の性別の変更を望むトランスジェンダーに対して生殖能力をなくす手術を課す性同一性障害特例法(特例法)の規定について、違憲との判断を示した。特例法の施行から19年。...
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リアルで会うことが抵抗のかたち 秋田市で「トランスジェンダーと話す会」

「トランスジェンダーと話してみませんか?」というワークショップが10月中旬、秋田市で行われた。SNSなどでトランスジェンダー(出生時に割り当てられた性別とは異なるジェンダーアイデンティティをもつ人)への誹謗中傷があるなか、「当事者がどのよう...
さまざまな記事

デマを基に市議が一般質問 秋田県にかほ市 「差別する意図はなかった」

秋田県にかほ市の市議会議員が6月8日の市議会で、SNS上に流布した虚偽情報(デマ)を基に一般質問をしていたことが判明した。 デマは、埼玉県が設置の検討を進めている「オールジェンダートイレ」に関するもので、LGBT理解増進法の法制化について議...
コラム

女であることが罪のような社会で

映画「燃えあがる女性記者たち」をみて  「女であること自体が罪だと言われているみたい」  インドのドキュメンタリー映画「燃えあがる女性記者たち」の中で、一人の記者がつぶやいた。それは女性の記者として、母親として、私がずっと感じてきたことだっ...
コラム

性暴力の正当化を許さない

韓国の女性DJ 「DJ SODA」 さんへの性暴力について、ずっと考えている。性暴力を正当化する声、加害者を擁護する声の「源」は何なのかを、考え続けている。 2023年8月13日、大阪で開催された音楽フェスに出演していたDJ SODAさんが...
コラム

知った瞬間、世界は変わる 『トランスジェンダー入門』を読んで      

当事者に語らせる前に トランスジェンダーの痛みを知らなければいけない。そう考えて『トランスジェンダー入門』(周司あきら、高井ゆと里)を読み始めた。 トランスジェンダーの人たちを傷つけてきたものは何なのか、これ以上傷つけないためにどうすればい...
コラム

私たちはつながっている

時代をつくる最高裁判決 2023年7月11日、最高裁判所が一つの判断を示した。経済産業省に勤めるトランスジェンダーの女性が、職場の女性用トイレの使用を不当に制限されたとして国に処遇改善を求めた訴訟で、最高裁は女性の訴えを認め、国の対応を「違...
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