生活保護の記事 「こんなことは不毛だ」――秋田市のある医師の声 月8万円ほどの生活費が突然、2割も減らされる。そこへ追い打ちをかけるように、多額の「借金」を突き付けられる――。秋田市で起きた生活保護費の「障害者加算」(障害があることで生じる生活の困難を補うために支給されるお金。額は月に約1万6000円〜... 2024.12.24 生活保護の記事記事
生活保護の記事 目線はどこに 「反対」を選んだ人の目線は一体、どこを向いているのだろう。そう考え込まされる出来事でした。 秋田市議会が12月23日、生活保護費の「障害者加算」について市民から寄せられた陳情をまた反対多数で「不採択」としました。 精神障害のある生活保護世帯... 2024.12.23 生活保護の記事記事
生活保護の記事 当事者の本当の孤独 〈私はほんとうに、保護課にけんかを売りたいわけではないです。保護課から目をつけられるようなことだけは絶対にしたくない〉 秋田市で起きている生活保護費返還問題の当事者であるAさんから、こんなメッセージが届きました。10月30日午後6時過ぎのこ... 2024.11.04 生活保護の記事記事
生活保護の記事 「きっと私だけではない」 「自分は生きていていいのか」 秋田で記者をしてきて、この言葉をこれほど何度も聞いたことはありません。この1年、出会う人、出会う人が「自分は生きていていいのか」「自分さえいなければ」と言うのです。その誰もが、精神障害があり、生活保護を利用し... 2024.10.16 生活保護の記事記事
生活保護の記事 秋田県知事 秋田市長に「気持ちを温かくして対応を」 障害者加算の返還問題 秋田市で起きている障害者加算の返還問題について、秋田県の佐竹敬久知事が10月2日の県議会で初めて言及し「秋田市長には、気持ちを温かくして」対応してほしいと伝えている、と発言しました。秋田県知事から穂積志・秋田市長に「寄り添った対応」を求める... 2024.10.02 生活保護の記事記事
生活保護の記事 「こんなことがあっていいのですか」 「生活保護費の支給まであと1週間もあるのに、1000円しかない」 9月27日、一人の女性が秋田市の民間団体「秋田生活と健康を守る会」の事務所を訪れ、そう話しました。相談に対応した後藤和夫会長によると、女性は泣いていました。 その前日の9月2... 2024.09.30 生活保護の記事記事
生活保護の記事 もし、自分だったなら 7割の人が返還金あり、額は多い世帯で約98万円――傍聴していて耳を疑いました。秋田市が長年、精神障害のある生活保護世帯に「障害者加算」を誤って支給し、約120人が過去の分の返還(返済)を市から求められている問題について、9月19日の市議会厚... 2024.09.20 生活保護の記事記事
生活保護の記事 秋田市、返還金を見直す可能性も 秋田市が長年、精神障害のある生活保護世帯に「障害者加算」を誤って支給し、約120人が過去の分の返還(返済)を市から求められている問題について、秋田市が返還を見直す可能性が出てきました。 秋田市は9月13日、秋田市議会の一般質問で「返還金の再... 2024.09.17 生活保護の記事記事
さまざまな記事 私らしく生活していきたい 住み慣れた地域で暮らし続けたい、というAさんの願いが叶いました。 脊髄損傷による麻痺があり、支援事業者の介護を受けながら一人暮らしをしている秋田市のAさんの介護時間について、市はAさんが希望していた「24時間」とすることを決定しました。9月... 2024.09.13 さまざまな記事記事
生活保護の記事 ただ、生活していただけで 〈50万8068円を返還してください〉 7月下旬、生活保護を受給している秋田市の女性のもとに、こう書かれた通知が届きました。差出人は秋田市福祉事務所長。〈生活保護法第63条の規定に基づく費用返還額決定通知書〉というタイトルでした。秋田市の女... 2024.08.27 生活保護の記事記事
生活保護の記事 地方の声に、どうこたえるのか 〈今晩は少し風が吹いていますね。部屋はとても暑いので脱出して、竿燈の音を聞きながらスーパーへ行って涼んでいるところです〉 8月5日夜、秋田市のAさんからメッセージが届きました。 官庁街へ続く大通りで、4日間にわたり開かれる夏の伝統行事「秋田... 2024.08.07 生活保護の記事記事
さまざまな記事 この暮らしを守りたい 「母は、私には施設に入ってほしくない、という考えを持っていました。母が生きているうちに、一人で生活できているところを見せたいなという思いもあって、一人暮らしを選択しました」 秋田市に住むAさんの声です。Aさんは脊髄損傷による麻痺のため、胸部... 2024.07.31 さまざまな記事記事
生活保護の記事 一本の電話 2023年夏、一本の電話を受けました。以前取材でお世話になったAさんからでした。互いに近況を話し合った後、Aさんがこう切り出しました。「実は自分は、生活保護を受けているんですが、障害者加算というのを止められることになって。秋田市のミスらしい... 2024.07.18 生活保護の記事記事
生活保護の記事 この不安は、市民全体の不安でもある 6月18日、秋田市議会本会議の一般質問が行われ、2人の議員が生活保護費の返還問題について市側の方針を問いました。「生活保護利用者に返還(返済)を求めないことはできないのか」「当事者を追い詰めているのではないか」。2氏は質問を重ねましたが、秋... 2024.06.19 生活保護の記事記事
ジェンダー 同性カップルの続柄 現時点では「同居人」のまま 秋田市と潟上市 長崎県大村市が男性同士のカップルに交付した住民票の続柄に、事実婚関係の異性カップルに用いられる「夫(未届)」と記載していたことが5月27日にニュースになりました。家族として暮らしていても、同性カップルはこれまで「同居人」と記載されてきました... 2024.05.31 ジェンダー記事
生活保護の記事 メンツか、人権か 秋田市が生活保護費の障害者加算を長年過大に支給し、精神障害のある生活保護利用者117世帯(120人)が障害者加算を取り消されたうえ過去5年間に受け取った障害者加算の返還を市から求められている問題で、当事者の一人であるAさんが実は誤って加算を... 2024.05.28 生活保護の記事記事
生活保護の記事 「0円決定」の陰で 新たに生じる格差 長年にわたる役所のミスで過大に支給されてきた生活保護費の「障害者加算」を、精神障害のある生活保護利用者が返還(返済)しなければならない。役所から示された返還額は多い人で約149万円—。 秋田県秋田市で2023年5月にこのような問題が発覚し、... 2024.05.23 生活保護の記事記事
生活保護の記事 「間違いではありません」 5カ月間、生活保護の「障害者加算」(障害があることによって余計にかかる生活費を補うため支給されるお金)を誤って止められていた秋田市のAさん。その原因は、秋田市が把握していたAさんの「初診日」が誤っていたことにありました。(詳しい記事はこちら... 2024.04.19 生活保護の記事記事
生活保護の記事 初診日に振り回される 秋田市で起きた生活保護費(障害者加算)の返還問題は一進一退の状況です。(最新のニュースはこちら) ミスに対応する中で、新たなミスまで発覚しています。 取材して見えてきたのは、精神障害への差別ともいえる国のルールです。障害者加算を受け取れる世... 2024.04.12 生活保護の記事記事
生活保護の記事 返還額「0円」に 秋田市、当事者の一部に救済策 秋田市の生活保護費問題が大きく動きました。 精神障害のある生活保護利用者に市が28年間にわたって障害者加算を誤って支給し、過去5年分の障害者加算を当事者に返すよう求めていた問題で、秋田市が複数の当事者の返還額を0円にしたことが判明しました。... 2024.04.11 生活保護の記事記事
生活保護の記事 1万6620円の重み この記事のタイトルをどうするかで少し、悩みました。 精神障害があり、生活保護を利用している当事者の一人が話した「1万6620円というお金の重さ」をタイトルにするか。それとも「カピバラの湯っこと市長の謝罪」にするか。「カピバラの湯っこと市長の... 2024.02.23 生活保護の記事記事
生活保護の記事 本当に8100万円? 秋田市の「返還請求」に3つの疑問 分かりにくい制度のなかで、ひっそり事が進み、弱い立場の人の暮らしがいつの間にか、ますます困難になっている。ほとんど関心を持たれないままに。今回の記事は、そのような現実について書きました。 秋田市で起きた生活保護費の「障害者加算」の支給ミスを... 2024.02.20 生活保護の記事記事
生活保護の記事 どちらの人も救われるには この記事で伝えたいこと なぜ一人は救われ、もう一人は救われないのか。 生活保護の現場で、国の決めた「ルール」が矛盾を生んでいます。それは、精神障害への差別ともとれるようなルールです。 このルールに対して、生活保護の利用者だけでなく地方自治体... 2024.02.09 生活保護の記事記事
生活保護の記事 まるで「罰」のような申請主義 いつ、秋田市から「返還のお知らせ」が来るか分からない。毎日、びくびくした気持ちで過ごしている――。 生活保護費の「障害者加算」の過支給について、返還(いわれなき「借金返済」)を求められている人の声です。【これまでの経緯】秋田市は1995年か... 2024.01.25 生活保護の記事記事
生活保護の記事 秋田市のミスで生じた「借金」 誰に背負わせるのか 返還求めなかった自治体も 全国公的扶助研究会が管理運営している「生活保護裁決データベース」の検索画面。誰でもアクセスできる 秋田県秋田市(穂積志市長)が生活保護の障害者加算を28年にわたって誤支給し、対象世帯に過支給分を返すよう求めている問題をめぐり、13日に開かれ... 2023.12.25 生活保護の記事記事
生活保護の記事 「生活の苦しさを見てください」 当事者、秋田市の保護課長に訴える 物価がどんどん上がる中、1日1日、必死で生きる生活保護世帯が「資力を有している」わけがない。役所の人たちの感覚は、どこまで苦しい世帯の生活実態から離れているのだろう? そう言いたくなるような受け答えがおよそ30分続いた。「過大に支給した分も... 2023.12.20 生活保護の記事記事
生活保護の記事 全国でミス多発の「障害者加算」 当事者に「返せ」はおかしい 花園大・吉永教授 秋田県秋田市(穂積志市長)が生活保護の障害者加算を28年にわたって誤支給し、対象世帯に過支給分を返すよう求めている問題は、行政のミスで生じた負担を何ら責任のない当事者に負わせるものだ。一方、秋田市だけでなく盛岡市などでも同様のミスが生じてお... 2023.12.20 生活保護の記事記事
生活保護の記事 「自分は生きていていいのかな」 生活保護費の過支給 責任は、どこにあるのか 「自分は生きてていいのかな、と思いました」 生活保護費の障害者加算(生活費のおよそ2割)を削減され、さらに、過去の過支給分の返還も求められると知った当事者の女性が、こう話した。「持病があって、働けなくて、保護っていう形で国や市にお世話になっ... 2023.12.20 生活保護の記事記事
さまざまな記事 「過疎地のことを忘れないで」 秋田県の大雨被害 「対策」から見えてくるもの これは、秋田県のある農村地帯の話だ。ここを流れる新城川(しんじょうがわ)という川は、大雨が降るたびにあふれ、住民は浸水被害を受けてきた。2023年7月、秋田県は大雨に見舞われた。そのとき、多くのメディアが取り上げたのは、SNSでさかんに流れ... 2023.12.12 さまざまな記事記事
生活保護の記事 公開文書は「真っ黒」 秋田市の生活保護費障害者加算過支給返還問題 秋田県秋田市(穂積志市長)が生活保護の障害者加算を28年にわたって誤支給し、対象世帯に過支給分を返すよう求めている問題で、民間団体「秋田生活と健康を守る会」(後藤和夫会長)が公文書の開示請求を行った。誤支給が発覚した5月の会計検査院検査の詳... 2023.12.08 生活保護の記事記事
さまざまな記事 「15年後では、遅すぎる」 大雨で氾濫した秋田市の新城川 住民が県議会に陳情書 7月の記録的な大雨で氾濫した秋田県秋田市の新城川(しんじょうがわ)の流域住民が4日、秋田県議会事務局を訪れ、秋田県議会議長あてに「新城川河川改修に関する陳情書」を提出した。水害の常襲地でありながら、河川改修に既に32年かかっている新城川につ... 2023.12.04 さまざまな記事記事
生活保護の記事 当事者への説明、謝罪、一切なし 秋田市議会初日の本会議 生活保護費障害者加算過支給返還問題 秋田県秋田市の穂積志市長は、どのような説明をするのか。市議会初日の28日、本会議中継にじっと耳を傾けた。だが、一切言及はなかった。 秋田市が28年にわたり、精神障害者保健福祉手帳(精神障害者手帳)をもつ生活保護世帯に「障害者加算」を過支給し... 2023.11.28 生活保護の記事記事
さまざまな記事 地域を覆う怒り、無力感 改修工事にもう15年? 水害常襲地の秋田市下新城岩城 「工事を急いで」 2023年7月15日、秋田県は豪雨に見舞われた。16の河川が氾濫し、広範囲で浸水。各地で川の堤防が決壊し、田んぼに大量の土砂が流れ込む被害も発生した。特に人口の多い秋田市中心部の様子は、SNSや報道によって広く拡散された。 一方、中心部では... 2023.11.15 さまざまな記事記事
生活保護の記事 「寄り添った対応していない」 秋田市の生活保護費過支給返還問題 民間団体が相談会 秋田県秋田市が生活保護の「障害者加算」を誤って過大に支給し、対象者に過支給分の返還を求めている問題について、民間団体の「秋田生活と健康を守る会」が14日、秋田市内で対象者向けの相談会を開いた。訪れたのは3人。うち2人は約100万円の返還を市... 2023.10.15 生活保護の記事記事