障害者加算

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「こんなことは不毛だ」――秋田市のある医師の声 

月8万円ほどの生活費が突然、2割も減らされる。そこへ追い打ちをかけるように、多額の「借金」を突き付けられる――。秋田市で起きた生活保護費の「障害者加算」(障害があることで生じる生活の困難を補うために支給されるお金。額は月に約1万6000円〜...
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目線はどこに

「反対」を選んだ人の目線は一体、どこを向いているのだろう。そう考え込まされる出来事でした。 秋田市議会が12月23日、生活保護費の「障害者加算」について市民から寄せられた陳情をまた反対多数で「不採択」としました。 精神障害のある生活保護世帯...
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当事者の本当の孤独

〈私はほんとうに、保護課にけんかを売りたいわけではないです。保護課から目をつけられるようなことだけは絶対にしたくない〉 秋田市で起きている生活保護費返還問題の当事者であるAさんから、こんなメッセージが届きました。10月30日午後6時過ぎのこ...
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「きっと私だけではない」

「自分は生きていていいのか」  秋田で記者をしてきて、この言葉をこれほど何度も聞いたことはありません。この1年、出会う人、出会う人が「自分は生きていていいのか」「自分さえいなければ」と言うのです。その誰もが、精神障害があり、生活保護を利用し...
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「こんなことがあっていいのですか」

「生活保護費の支給まであと1週間もあるのに、1000円しかない」 9月27日、一人の女性が秋田市の民間団体「秋田生活と健康を守る会」の事務所を訪れ、そう話しました。相談に対応した後藤和夫会長によると、女性は泣いていました。 その前日の9月2...
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もし、自分だったなら

7割の人が返還金あり、額は多い世帯で約98万円――傍聴していて耳を疑いました。秋田市が長年、精神障害のある生活保護世帯に「障害者加算」を誤って支給し、約120人が過去の分の返還(返済)を市から求められている問題について、9月19日の市議会厚...
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秋田市、返還金を見直す可能性も

秋田市が長年、精神障害のある生活保護世帯に「障害者加算」を誤って支給し、約120人が過去の分の返還(返済)を市から求められている問題について、秋田市が返還を見直す可能性が出てきました。 秋田市は9月13日、秋田市議会の一般質問で「返還金の再...
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ただ、生活していただけで

〈50万8068円を返還してください〉 7月下旬、生活保護を受給している秋田市の女性のもとに、こう書かれた通知が届きました。差出人は秋田市福祉事務所長。〈生活保護法第63条の規定に基づく費用返還額決定通知書〉というタイトルでした。秋田市の女...
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地方の声に、どうこたえるのか

〈今晩は少し風が吹いていますね。部屋はとても暑いので脱出して、竿燈の音を聞きながらスーパーへ行って涼んでいるところです〉 8月5日夜、秋田市のAさんからメッセージが届きました。 官庁街へ続く大通りで、4日間にわたり開かれる夏の伝統行事「秋田...
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一本の電話

2023年夏、一本の電話を受けました。以前取材でお世話になったAさんからでした。互いに近況を話し合った後、Aさんがこう切り出しました。「実は自分は、生活保護を受けているんですが、障害者加算というのを止められることになって。秋田市のミスらしい...
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この不安は、市民全体の不安でもある

6月18日、秋田市議会本会議の一般質問が行われ、2人の議員が生活保護費の返還問題について市側の方針を問いました。「生活保護利用者に返還(返済)を求めないことはできないのか」「当事者を追い詰めているのではないか」。2氏は質問を重ねましたが、秋...
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本当に8100万円? 秋田市の「返還請求」に3つの疑問

分かりにくい制度のなかで、ひっそり事が進み、弱い立場の人の暮らしがいつの間にか、ますます困難になっている。ほとんど関心を持たれないままに。今回の記事は、そのような現実について書きました。 秋田市で起きた生活保護費の「障害者加算」の支給ミスを...
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どちらの人も救われるには

この記事で伝えたいこと なぜ一人は救われ、もう一人は救われないのか。 生活保護の現場で、国の決めた「ルール」が矛盾を生んでいます。それは、精神障害への差別ともとれるようなルールです。 このルールに対して、生活保護の利用者だけでなく地方自治体...
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