返還

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当事者の本当の孤独

〈私はほんとうに、保護課にけんかを売りたいわけではないです。保護課から目をつけられるようなことだけは絶対にしたくない〉  秋田市で起きている生活保護費返還問題の当事者であるAさんから、こんなメッセージが届きました。10月30日午後6時過ぎの...
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「きっと私だけではない」

「自分は生きていていいのか」  秋田で記者をしてきて、この言葉をこれほど何度も聞いたことはありません。この1年、出会う人、出会う人が「自分は生きていていいのか」「自分さえいなければ」と言うのです。その誰もが、精神障害があり、生活保護を利用し...
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秋田県知事 秋田市長に「気持ちを温かくして対応を」 障害者加算の返還問題

秋田市で起きている障害者加算の返還問題について、秋田県の佐竹敬久知事が10月2日の県議会で初めて言及し「秋田市長には、気持ちを温かくして」対応してほしいと伝えている、と発言しました。秋田県知事から穂積志・秋田市長に「寄り添った対応」を求める...
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「こんなことがあっていいのですか」

「生活保護費の支給まであと1週間もあるのに、1000円しかない」  9月27日、一人の女性が秋田市の民間団体「秋田生活と健康を守る会」の事務所を訪れ、そう話しました。相談に対応した後藤和夫会長によると、女性は泣いていました。  その前日の9...
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もし、自分だったなら

7割の人が返還金あり、額は多い世帯で約98万円――傍聴していて耳を疑いました。秋田市が長年、精神障害のある生活保護世帯に「障害者加算」を誤って支給し、約120人が過去の分の返還(返済)を市から求められている問題について、9月19日の市議会厚...
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秋田市、返還金を見直す可能性も

秋田市が長年、精神障害のある生活保護世帯に「障害者加算」を誤って支給し、約120人が過去の分の返還(返済)を市から求められている問題について、秋田市が返還を見直す可能性が出てきました。  秋田市は9月13日、秋田市議会の一般質問で「返還金の...
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ただ、生活していただけで

〈50万8068円を返還してください〉  7月下旬、生活保護を受給している秋田市の女性のもとに、こう書かれた通知が届きました。差出人は秋田市福祉事務所長。〈生活保護法第63条の規定に基づく費用返還額決定通知書〉というタイトルでした。 秋田市...
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一本の電話

2023年夏、一本の電話を受けました。以前取材でお世話になったAさんからでした。互いに近況を話し合った後、Aさんがこう切り出しました。「実は自分は、生活保護を受けているんですが、障害者加算というのを止められることになって。秋田市のミスらしい...
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この不安は、市民全体の不安でもある

6月18日、秋田市議会本会議の一般質問が行われ、2人の議員が生活保護費の返還問題について市側の方針を問いました。「生活保護利用者に返還(返済)を求めないことはできないのか」「当事者を追い詰めているのではないか」。2氏は質問を重ねましたが、秋...
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メンツか、人権か

秋田市が生活保護費の障害者加算を長年過大に支給し、精神障害のある生活保護利用者117世帯(120人)が障害者加算を取り消されたうえ過去5年間に受け取った障害者加算の返還を市から求められている問題で、当事者の一人であるAさんが実は誤って加算を...
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「0円決定」の陰で 新たに生じる格差

長年にわたる役所のミスで過大に支給されてきた生活保護費の「障害者加算」を、精神障害のある生活保護利用者が返還(返済)しなければならない。役所から示された返還額は多い人で約149万円—。  秋田県秋田市で2023年5月にこのような問題が発覚し...
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返還額「0円」に 秋田市、当事者の一部に救済策 

秋田市の生活保護費問題が大きく動きました。 精神障害のある生活保護利用者に市が28年間にわたって障害者加算を誤って支給し、過去5年分の障害者加算を当事者に返すよう求めていた問題で、秋田市が複数の当事者の返還額を0円にしたことが判明しました。...
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まるで「罰」のような申請主義

いつ、秋田市から「返還のお知らせ」が来るか分からない。毎日、びくびくした気持ちで過ごしている――。  生活保護費の「障害者加算」の過支給について、返還(いわれなき「借金返済」)を求められている人の声です。 【これまでの経緯】秋田市は1995...
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秋田市のミスで生じた「借金」 誰に背負わせるのか 返還求めなかった自治体も 

全国公的扶助研究会が管理運営している「生活保護裁決データベース」の検索画面。誰でもアクセスできる  秋田県秋田市(穂積志市長)が生活保護の障害者加算を28年にわたって誤支給し、対象世帯に過支給分を返すよう求めている問題をめぐり、13日に開か...
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「生活の苦しさを見てください」 当事者、秋田市の保護課長に訴える

物価がどんどん上がる中、1日1日、必死で生きる生活保護世帯が「資力を有している」わけがない。役所の人たちの感覚は、どこまで苦しい世帯の生活実態から離れているのだろう? そう言いたくなるような受け答えがおよそ30分続いた。「過大に支給した分も...
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全国でミス多発の「障害者加算」 当事者に「返せ」はおかしい 花園大・吉永教授

秋田県秋田市(穂積志市長)が生活保護の障害者加算を28年にわたって誤支給し、対象世帯に過支給分を返すよう求めている問題は、行政のミスで生じた負担を何ら責任のない当事者に負わせるものだ。一方、秋田市だけでなく盛岡市などでも同様のミスが生じてお...
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「自分は生きていていいのかな」 生活保護費の過支給 責任は、どこにあるのか 

「自分は生きてていいのかな、と思いました」 生活保護費の障害者加算(生活費のおよそ2割)を削減され、さらに、過去の過支給分の返還も求められると知った当事者の女性が、こう話した。「持病があって、働けなくて、保護っていう形で国や市にお世話になっ...
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公開文書は「真っ黒」 秋田市の生活保護費障害者加算過支給返還問題 

秋田県秋田市(穂積志市長)が生活保護の障害者加算を28年にわたって誤支給し、対象世帯に過支給分を返すよう求めている問題で、民間団体「秋田生活と健康を守る会」(後藤和夫会長)が公文書の開示請求を行った。誤支給が発覚した5月の会計検査院検査の詳...
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当事者への説明、謝罪、一切なし 秋田市議会初日の本会議 生活保護費障害者加算過支給返還問題

秋田県秋田市の穂積志市長は、どのような説明をするのか。市議会初日の28日、本会議中継にじっと耳を傾けた。だが、一切言及はなかった。 秋田市が28年にわたり、精神障害者保健福祉手帳(精神障害者手帳)をもつ生活保護世帯に「障害者加算」を過支給し...
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「第三者委設置を」 秋田市生活保護費過支給返還問題 弁護士団体、市長に要望

秋田県秋田市(穂積志市長)が生活保護の「障害者加算」を誤って過大に支給し、対象者に過支給分の返還を求めている問題について、弁護士の団体である自由法曹団秋田県支部(虻川高範支部長)が7日、再発防止策などを検討する第三者委員会の設置や過支給分の...
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「寄り添った対応していない」 秋田市の生活保護費過支給返還問題 民間団体が相談会

秋田県秋田市が生活保護の「障害者加算」を誤って過大に支給し、対象者に過支給分の返還を求めている問題について、民間団体の「秋田生活と健康を守る会」が14日、秋田市内で対象者向けの相談会を開いた。訪れたのは3人。うち2人は約100万円の返還を市...
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返還請求は「行政の責任放棄」 返還決定取り消しの判例も 花園大・吉永教授

全国公的扶助研究会会長・吉永さんに聞く 秋田市の生活保護費返還問題  秋田県秋田市が生活保護の「障害者加算」を誤って過大に支給し、対象者に過支給分の返還を求めている問題について、全国公的扶助研究会会長で花園大学社会福祉学部教授(公的扶助論)...
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「返還求めるべきでない」 秋田生活と健康を守る会、秋田市に要請 生活保護費返還問題

秋田県秋田市が生活保護の「障害者加算」を誤って過大に支給し、対象者に過支給分の返還を求めている問題について、秋田生活と健康を守る会(秋田市)は4日午後に秋田市福祉事務所を訪れ、返還を求めないよう市側に要請した。  秋田市は1995年から28...
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